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わたしのゆくえ7日目 増田健一

*七日目はますけんこと増田健一。

よく長い文章を書くので『魔術師』と呼ばれる彼ですが、

すっきりとした文章が届きました。

この劇の大きなテーマ、「普通」について語ってくれます。

*******

「普通」を「マジョリティー」と解釈するならば、

僕は間違いなく普通ではない。

理由はいくらでもある。

暴論を言ってしまえば、

「一橋に受かる」とか

「高校から演劇をやっている」とか

「文系なのに数学が大好き」とか。

そもそもコギトの1年生男子が2人だけしかいないから、

その時点で「マイノリティー」だし「普通」ではない。

そんな僕は、

何を思ったのか(って自称するくらい訳が分からないんですが)、

秋冬学期から教職課程を取っている。

ちなみに科目は数学。

今は教職の授業は1コマだけ。

でも、そのうち多くなっていくらしい。

履修ガイドを見たら、2年以降、時間割の自由がほとんどないことに気付いた。

コギトの先輩にも教職を取っている人がいるけど、

「ちゃんと1年から取っとかないとキツイよ」と言っていた。

だから、僕は「これでよかったんだ」と思う。

教職を取っている先輩は、役者の佐藤。

津田塾の人なら意外と教職取ってる人が多いけど、一橋はかなり少ない。

実際、僕が現在唯一取っている教職の授業は、15人くらいしか受けていない。

ちなみに、教職課程では必修の授業で、

年に1回だけ開講すると考えると、多分、大学全体で、3桁いかない。

(ちなみに一橋は1学年の定員が1000人ほどなので、単純計算で学生は4000人います。実際には留学その他の理由*で卒業が遅れたりもするので、それ以上です)

ここでも「普通」からは程遠い存在になってしまったわけだ。

『北緯60度からこんにちは』の彼は留学の為、卒業が遅れる勢のひとり。

今は、教職の授業を通して、社会勉強の真っ最中。

実際の高校の先生の授業を受けたり、

教師がどういう仕事をしているのか勉強したり、

色々です。面白いです。

僕が将来何をするかなんてわからないけど、

こうやって勉強していくうちに、

本当に先生になってもいいんじゃないかな、と思ってきた。

僕が好きなものは、

演劇と音楽と数学だから、

数学の先生になって、演劇部の顧問やれば、

好きなことをして生きていけるじゃん!

とか本気で思うこの頃です。

*増田健一<役者> 大学社会に悩める男子校男子。

2017年度7月公演『赤い泉のほとりの夢』照明

2017年度シアターグリーン学生芸術祭vol.11参加作品『蛾H蝶』演出助手


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