わたしのゆくえ7日目 増田健一
*七日目はますけんこと増田健一。
すっきりとした文章が届きました。
この劇の大きなテーマ、「普通」について語ってくれます。
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「普通」を「マジョリティー」と解釈するならば、
僕は間違いなく普通ではない。
理由はいくらでもある。
暴論を言ってしまえば、
「一橋に受かる」とか
「高校から演劇をやっている」とか
「文系なのに数学が大好き」とか。
そもそもコギトの1年生男子が2人だけしかいないから、
その時点で「マイノリティー」だし「普通」ではない。
そんな僕は、
何を思ったのか(って自称するくらい訳が分からないんですが)、
秋冬学期から教職課程を取っている。
ちなみに科目は数学。
今は教職の授業は1コマだけ。
でも、そのうち多くなっていくらしい。
履修ガイドを見たら、2年以降、時間割の自由がほとんどないことに気付いた。
コギトの先輩にも教職を取っている人がいるけど、
「ちゃんと1年から取っとかないとキツイよ」と言っていた。
だから、僕は「これでよかったんだ」と思う。
教職を取っている先輩は、役者の佐藤。
津田塾の人なら意外と教職取ってる人が多いけど、一橋はかなり少ない。
実際、僕が現在唯一取っている教職の授業は、15人くらいしか受けていない。
ちなみに、教職課程では必修の授業で、
年に1回だけ開講すると考えると、多分、大学全体で、3桁いかない。
(ちなみに一橋は1学年の定員が1000人ほどなので、単純計算で学生は4000人います。実際には留学その他の理由*で卒業が遅れたりもするので、それ以上です)
ここでも「普通」からは程遠い存在になってしまったわけだ。
『北緯60度からこんにちは』の彼は留学の為、卒業が遅れる勢のひとり。
今は、教職の授業を通して、社会勉強の真っ最中。
実際の高校の先生の授業を受けたり、
教師がどういう仕事をしているのか勉強したり、
色々です。面白いです。
僕が将来何をするかなんてわからないけど、
こうやって勉強していくうちに、
本当に先生になってもいいんじゃないかな、と思ってきた。
僕が好きなものは、
演劇と音楽と数学だから、
数学の先生になって、演劇部の顧問やれば、
好きなことをして生きていけるじゃん!
とか本気で思うこの頃です。
*増田健一<役者> 大学社会に悩める男子校男子。
2017年度7月公演『赤い泉のほとりの夢』照明
2017年度シアターグリーン学生芸術祭vol.11参加作品『蛾H蝶』演出助手
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