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わたしのゆくえ11日目 だいら

*公演もついに始まりました『幸福論のゆくえ』。

『わたしのゆくえ』は11日目。

今日は演出助手のだいら療養中の彼女のゆくえは、今。

* * *

こんにちは、だいらです。 演出助手として関わってましたが、うつ状態になったため(稽古が原因ではありません)11月から稽古を抜け、療養してます。いろんな人の支えがあって今はだいぶ状態よくなりました。ありがとうございます!

今、水戸でのんびりしてます。

父親の単身赴任先のアパートに居候させてもらってます。 普段の生活や人間関係からすこし離れて、「やらなくてはならないこと」ではなく「(衝動レベルで)やりたいこと」をしてました。 例えば朝起きてご飯食べて、なんか天気が良いから目的もなくふらっとでかけて、なんかいいなと思った道を進んでいったら公園の紅葉がきれいでひとやすみして、、みたいな。どんな景色がみれるか未知でワクワクするし、ああこの景色いいなってなったとき感動するし、その時その時したいことをしてるから楽しい。

水戸から届いた写真 その1 「そうだねえ、なにか成果がでたり、達成感あるときは幸せだな」 昨日父さんと食事してるとき、何気なくきいてみた。

父さんはどういうとき幸せを感じるの、って。 この答えをきいて、ああ、たしかに父さんのモチベーションはそこだよな、と父の普段の言動を振り返って納得する。 と同時に、わたしは違うかも、って思った。

わたしの行動の根源は、何かを成し遂げたい、ではない別のところにある気がする。。

服を創作したり、散歩したり。

水戸にきてから、ただただ日常をすごした。ゆっくりするぞ~みたいな目的はあったけど、「このくらい回復すればおっけー!」っていう明確な達成基準はない。 ただ生きて、目の前にあるものから感じるものを感じて、気付きを得るっていう毎日はとても豊かで満たされるし、それでいいじゃんって思った。目の前の日常のなかにはすでに面白いものはいっぱいあって、それを見つけることが私にとって幸せだって。

ずっとこう思ってたわけじゃない。むしろ最近だ。 心療内科行くちょっと前に、ゼミの教授に泣きついたことがある。何で自分大学いってるのか分からない、何を目指したいのかわからない、って。 教授はあっさりと、「目標とかいらないから。今好きなこと、できることは何か考えな」って。衝撃だった。 それ肯定されていいんだ、って。 その日帰ってすぐ、今日できたことを箇条書きにした。朝起きた、ご飯食べた、授業でた、教授と話した。 こんな「普通」の、なんてことなさそうにみえることだけど、よくよく考えたらすごいことだ。寝不足のなか相当なエネルギーを使って起きて授業いった自分すごい!!って思ったし、起きるっていう機能が私の体に備わってる!人体すごい!!って(笑) 今日やったことだけでルーズリーフ2枚分になってた。何もできねえ自分と思ってても意外といろんなことやってる。って気付いて、おおおおおってなった。書き出せば色々できることあるのに、ないことにしてたんだあああ!もったいなっっ!!食べられるところまで生ゴミに捨ててたのを発見した気分。。 そして今日できたことを書き出すことで、一日だけでもこんなに人やものと関わったり、心が動いたり、いろーーーんなことが起こってる!って気付いた。いつの間にか焦りはすこし小さくなってた。 それでも目標に向かって行動し続ける人は素敵だとおもうし、比べて自分は、、って劣等感を抱くこともあったりする。自分は自分でよいって思い続けることは難しい。60年以上生きてるゼミの教授だって、今でもそこは闘い続けてる、っておっしゃってた。もしかしたら一生むきあっていく問題なのかもしれない。 何を幸せと思うか、何と向き合っていくかって変わっていくと思う。でも意外と、ずっと似たようなことについて違う角度から喜んだり悩んだりしてたりもする。大学1年のころからつけてる日記みたいなノート約8冊を読み返してて思った。 「わたしのゆくえ」かあ。 この先どうなるかなんて本当にわからない。でも今ここに生きてるなあ。生かされてるなあ。それだけな気がする。

水戸から届いた写真 その2

結局私は私でしかないから私の話しかできなかったけど、 この演劇をみにいけばその人たちでしかないその人たちがぶつかったり響きあったりしてるのを目の当たりにできると思う。 そこには、私が見てきた景色や感じた幸せと似たものも違ったものもあるかもしれない。 相対化しなきゃ、自分のことも分からないんだから。 演劇を見に行って感じたものはいまの自分そのもの。だから、今自分が何を考えてるのか分からないという人とか、自分が何を大事にしてるのかわからないという人は、それを知る手段として演劇を見に行くのもアリだと思う。 一橋祭公演は普段演劇を見ることない人もアクセスしやすいし、ついでに見に来るとかできるし、もし合わなかったら他の企画を楽しめばいいわけだし、ふらっと寄ってみてもいいんじゃないでしょうか。

水戸から届いた写真 その3

関われない時間が長かったけど、最終日には見にいこうと思ってます。 このブログを読んでくれているあなたとも、その空間をご一緒できたらとてもとても嬉しいです。 長々と書いて力尽きて来ました。 読んでくれているあなたもお疲れ様です。 ぜひ自分を労ってあげてください。よき時間を。

*だいら<演出助手> 感情と本質に誰より鋭敏で繊細なスーパーガール。 (左がだいら、右は長澤実柚)


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